「宝塚GRAPH」6月号の潤花さん
毎日のように「宝塚GRAPH」6月号を読んでいるのですが、ラストインタビューの潤花さんがそれはそれはかっこいい…。
このブログでは月組の話ばかりしている私ですが、実は潤花さんが大好きです。元はと言えば、真彩希帆さんが大好きでよく雪組を見ていて、潤花さんの組替えとともに宙組公演（のライブ配信）も毎回見るようになりました。
犬派ですか猫派ですかと聞かれてトラが好きですと答えていた天真爛漫な下級生（『凱旋門』新人公演ステージトーク）が、こんなにきれいなお姉さんになって。私、この話が大好きで、与えられた選択肢から選ぶのでなく、第3の選択肢を自分で作り出してもいいんだよな…と妙に感心してしまったのでした。
そんな潤花ちゃんのインタビューは、とても胸にしみました。
いつも稽古場で熱心に話し合う早霧さん・咲妃さん、望海さん・真彩さんを見て育った雪組時代。憧れていた「作品の中で一つの役を生きること」ができる喜びを感じた『ひかりふる路』新公ヒロイン。バウヒロインも経験し、自分の役だけでなく、周りの人や作品全体と向き合うことの大切さにも気付いていったこと。
そして組替えした宙組での、「舞台人としても、人としても、学びのある日々」。敬愛してやまない真風さんの隣に立つ「責任感や覚悟」。潤花ちゃんは、スカステのサヨナラ特別番組でもよく「学び」「勉強」という言葉を口にしていたのが印象的でした。真風さんとの、どこから見ても美男美女という、花も実もある夢のような舞台はその成果だったんだなと。
娘役さんって、状況によってすごく早く成長しなければならなくて、大変だな…と思うことがあります。まだつぼみになったばかりの花に、強烈なスポットライト浴びせて「早く咲いて！」と言っているような。
私から見た潤花さんは、舞台ではいつも大輪の花のように輝き、オフステージではいつも最高に明るくて面白かったけれど、葛藤したり壁にぶつかったり、毎公演のように「逃げ出す一歩手前」まで行ったと聞くと、あああ…と言葉にならない思いになりました。
それでも逃げ出さなかったのは、舞台で役を生き、それを届けられることが幸せだったから…と言っていて、お芝居が好きだったんだな～と改めて。私は潤花ちゃんのお芝居が大好きです。人物の心の炎（「夢の音楽会」で彩乃かなみさんが言っていた）がともって見えるようなお芝居と、あの声が大好き。もちろんショーの生き生きした姿も。これからも、舞台でもドラマでも、何らかの形で潤花ちゃんが役を生きる姿が見られたらいいな～と思います。
…と同じくらい、私は潤花ちゃんが笑っている姿が好きです。スカステで笑い転げる姿、真風さんコンサートでの見たこともない娘役MC (笑)。
私は平成初期に宝塚に出会って以来、近年風間柚乃さんファンになるまでは、一度の例外もなく常に娘役さんファンでした。そんな娘役ウォッチャーだった私でも、潤花ちゃんという娘役さんはあまりに新しく、見ていて本当に楽しかった。元気が出た。
退団が発表されたとき、あまりに早くてもったいないと思ってしまいました。退団前のミュージックサロンもないのがまた寂しく。真風さんをひたすら慕う姿が微笑ましいような、清々しいような、ご本人にとってはそれが自然なのだと思いつつも、あまりに意識が真風さんに向かっていて（大劇場千秋楽の幕前挨拶もほとんど真風さんを向いていた笑）、昔からの潤花さんファンは少し寂しいのでは？などと余計な心配をしてしまうほどでした。
でも今回のGRAPHで、ファンの方々を思うと「もう少し恩返しできたら…」という気持ちも正直ある…と言っていて、なぜか私がとてもすっきりした気持ちになりました。潤花さんファンの方々にはとっくに伝わっていることなのかもしれませんが、私のような、公式情報でしかスターさんの声を知ることができない人間にとっては、公式媒体でちゃんと言ってくれるのがとてもうれしいです。
インタビューの最後で潤花ちゃんが、応援してくれる人々の言葉に励まされ、「愛と学びをいただいて前に進むことができた」と言っていたのが心に残っています。
ファンって、舞台に立つスターを客席から見る…という方向で考えていましたが、スターさんにとっては、自分と同じ方向を向いて、どんなときも後ろから支え、ときに背中を押してくれるような存在なのかもしれないと初めて思いました。
潤花さんファンの皆さんはいつも応援や励ましの声を送っていて、それが潤花ちゃんにしっかり届いて支えとなり、インタビューで潤花ちゃんがきちんとお礼を言っている…ということに、改めてスターとファンって素敵だなと思ったのでした。（と同時に、私は今まで、応援している人に声を届けるということに無頓着だったな…とも）
ラストインタビューの潤花さん、青いシャツ姿がとても素敵です。私の印象に残っている潤花ちゃんも青を着ていたなと思い出します。
- 雪組最後『Music Revolution!-New Spirit-』キューバのシーンの青いドレス
- 宙組お披露目『Délicieux』デュエットダンスの紺色のドレス
- スカステのサヨナラ特別番組でもスカイブルーのドレス…
そして今回、真風さんがラストインタビューで潤花ちゃんを「清らか」と表現していたのがなんとも素敵で。ひまわりとか、大輪の花とか、そんなイメージだった潤花ちゃんが、最後になってお名前どおりのみずみずしくすっきりしたスイレンのイメージになってきました。まあ、真風さんとのサヨナラ対談（と、はみだしSHOT）を見ると、やっぱり元気いっぱいの面白かわいい潤花ちゃんなのですが (笑)。
もうすぐ6月ですね。潤花さんを、私は配信で見送るしかありませんが、ネットの片隅から初めて応援を言葉にして、最後まで応援していたいと思います。
