月ときなこと宝塚

宝塚は幸せの歌

宝塚歌劇110周年

 昨日は怒濤のように宝塚歌劇110周年のスケジュールが発表されましたね。

2024年前半の公演

星組(大劇場 2024年1~2月、東京 2~4月)

  • 『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』(脚本・演出/谷貴矢さん)
  • レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA』(作・演出/指田珠子さん)

(こちらは先週発表されていましたが)礼さん、舞空さん、暁さんの爆踊りが楽しみなインド映画原作に、指田さんの大劇場デビュー作! 景気のいい年明けになりそうです。

 

花組(大劇場 2024年2~3月、東京 4~5月)

 久々の一本物&小池修一郎さんの「パリは燃えているか?」な新作! 柚香さんがダンサーの役なのがいいな~と。大浦みずきさんがダンサー役をした花組『秋…冬への前奏曲』を思い出しましたが、こちらはレビューが舞台の華やかなものになりそうですね。

 

月組(大劇場 2024年3~5月、東京 6~7月)

  • ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』(作・演出/正塚晴彦さん)
  • レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』(作・演出/中村一徳さん)

 正塚さんの大劇場新作! 中村一徳さんの110周年レビュー! 110期生初舞台! もう、何から喜んでいいかわからないくらい楽しみです。(お芝居のタイトルが少し寂しげなのは考えないようにして…)ひたすら110周年をお祝いしたいです。

 

宙組(大劇場 2024年5~6月、東京 7~8月)

  • 宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』(作・演出/大野拓史さん)
  • ミュージカル『FINAL FANTASY XVI』(脚本・演出/小柳奈穂子さん)

 110年記念の日本物レビューに、なんとファイナルファンタジー! FFはゲームも音楽も大好きなのでとても楽しみです。『大逆転裁判』に続き、ゲームづいていますね。ゲーム原作作品を大劇場公演でやったことってあまりないような? 現代的な宙組らしいです。

 

雪組(大劇場 2024年7~8月、東京 8~10月)

 宝塚の『ベルサイユのばら』初演50周年を記念して、「令和のベルばら」誕生! 個人的に「フェルゼン編」が一番バランスがいいと思っているので、少し安心。彩風さんのフェルゼンも夢白さんのマリー・アントワネットも絶対に美しい。オスカルとアンドレは誰だろう? 役替わりはあるのだろうか? …とつい盛り上がってしまう「平成のベルばら」世代です。

 

 記念行事

 

 大運動会もタカスペもある! 記念行事も目白押しで、周年記念の年ってこんなに豪華なんだ! と、今からとても楽しみです。

 

音くり寿さんを応援している

 先日、元花組の音くり寿さんのオフィシャルサイトが公開されました。

 宝塚時代も、それ以上に退団以降も、私は音くりちゃんを応援しているので、活動をいつでも追えるのがうれしいです。

 

 音くり寿さんは、舞台でもオーディオドラマなどでも活躍していて、いろんなことに挑戦する姿がすごいな~と、いつもインスタを見ては感動しています。

 あの堂々とした舞台姿からは想像できないのですが、ご本人はとても緊張するタイプだそうで、宝塚時代は歌稽古で譜面を持つ手が震えるほどだったという話を退団後の記事で読みました。

 でも、怖いものにこそ立ち向かうという対処の仕方は私にも覚えがあり(私と違ってご本人はとっくにもっと強くなっているのだと思いますが)、退団後の音くりちゃんがいろんな劇団や企画の舞台に挑戦して(はときどき反省して)いる姿に、勝手にちょっとハラハラしつつもがんばって!といつも応援しています。

 

 音くりちゃんは声の仕事もしていて、先月もNHK FMのオーディオドラマ番組「青春アドベンチャー」の『ラングドックの薔薇』に出演していました。脚本を担当されたのは、宝塚ファンには有名であろう『斜陽の国のルスダン』(星組『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』原作)の並木陽さんです。

 この作品には、宝塚OGでは彩乃かなみさんと桜咲彩花さんも出演していました。皆さん声の演技が素晴らしく、とても聴き応えのある作品でした。音くりちゃんは物語を通じて成長していく領主のお姫様の役で、とても似合っていました(昨年の『マクロプロスの処方箋』に続き、NHK FMは音くりちゃんに若々しい役をくれるので好き笑)。

 

 このオーディオドラマについては、もう少し早く(見逃し配信があるうちに)ブログに書けばよかったと反省していました。なので、今日は8月に音くりちゃんが出演する舞台のご紹介をしようかと。

 TipTap新作オリジナルミュージカル『星の数ほど夜を数えて』という作品です。

tiptap.jp

 TipTapの公演には、彩吹真央さんや仙名彩世さんなど宝塚OGが出演したこともあるそうです。私は初めてなのですが、オリジナルミュージカルというのがとても興味あります。少人数のお芝居も。

 先日一般販売が始まり、私もチケットを取りました。まだ少し席があるようなので(7月9日時点)、ご興味のある方はぜひ。

 

 宝塚退団後の音くりちゃんを見るのが初めてなので、とても楽しみです。

 4月に月組応天の門/Deep Sea』を観にいこうと思い立って観劇して以来、やっぱり興味のある舞台は観るべきだと痛感しました(宝塚は一般でチケットが取りにくいのもあり、長らく諦め癖が付いていました)。

 あと、退団前に宝塚の音くりちゃんを見てみたいなと思いながら、結局行かなかったことを後悔しています(2018年の花組『MESSIAH−異聞・天草四郎−』『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』で見ているはずなのですが、あまり覚えていないんです…ごめんなさい)。もちろん退団公演はライブ配信で見ましたが、それとこれとはやはり違う。

 なので、(インスタにハート付けてるだけでなく)ちゃんと観て応援しようと思って、今回チケットを取ってみました。来月がとても楽しみです。

 

 音くりちゃんはその後も舞台出演が決まっています。

  • ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース / ハート』(宝塚OGも多く出演)
  • 舞台『ねじまき鳥クロニクル』 (こちらもスタッフ、キャストがとても豪華)

 音くり寿さんの活躍がますます楽しみです。こうして宝塚退団後も応援できるのは幸せなことだな~と思います。

 

レビュー本が楽しみ&『PUCK』、『A-EN』、風間さん

 7月13日発売予定の『TAKARAZUKA REVUE 2023』。

サンプル動画を見て、ますますレビュー本が楽しみな今日この頃です。

shop.tca-pictures.net

 

 どの組もそれぞれにテーマがあって素敵。トップコンビもみんな雰囲気があります。

 そして個人的に、素化粧の風間柚乃さんが見られて嬉しい。最近の公演が『DEATH TAKES A HOLIDAY』で、見る映像だいたい公爵のヒゲが付いていたので、素顔を見ると改めてきれいな人だな~と感動します。

 それに、楽しそう。鳳月杏さんを風間さんと礼華はるさんが挟み、みんな笑っている。兄弟みたい。月城かなとさん、海乃美月さんを筆頭に、この安定感のある和やかな月組が好きです。この並びをもう少し見ていたい。

 4月の『応天の門/Deep Sea』以来、月組の舞台を見ることができていないので、レビュー本と、次の『フリューゲル』がひたすら楽しみです。デスホリのブルーレイも。

 

 それでも…最近は風間さん成分が足りなくてですね、いろいろ見て補っておりました。

1992年月組『PUCK』(宝塚・NHK収録)

 どこが風間さん?なのですが、私は『PUCK』みたいな作品を風間さんで見たいとず~っと思っておりまして(参考)。いぶし銀な風間さんもそりゃ大好きだけども、フェアリーだって似合うと思う。ヒゲを取ったらあんなに美しいのだから(ヒゲも似合う)。

 涼風真世さんのパックは、若い頃に見て大好きだった役です。涼風さんがリアルフェアリー。生まれたてのかわいい妖精も、恋をして男になっていくところも。そして言うまでもなく、歌が圧倒的。作品としても、楽しく切ない物語、個性的なたくさんの役、名曲揃いの音楽…見ていて本当に面白いミュージカルです。幸せな余韻が残る静かなラストも最高。

 今月スカイ・ステージで7月25日に再放送予定なので、よかったらぜひ。

2015年月組『A-EN』ARTHUR VERSION(バウ・千秋楽)

 数年前に『A-EN』を見たときは、朝美絢さんや95期の皆さん以外ほとんど知らなかったのですが、今ではみんなわかるようになっていて自分でも嬉しい。朝美さんが美しく、すごく月組らしいお芝居が好き(雪組の朝美さんももちろん好き)。

 朝美さんと踊るタコ足ドレスの風間さん。まだ下級生の頃で、一生懸命な感じがとてもかわいらしい。でも総踊りで正面を向くと堂々としていて、どこか『ピガール狂騒曲』(東京)のロケットを思い出します。

 『A-EN』で風間さんとニコイチ的な出番だった天紫珠李さんは、まだ男役の頃。でも天紫さんが朝美さんと踊ると、すでに娘役的なしなやかさがあるような。風間さんと天紫さんが大好きな私としては、お二人とも出番がいっぱいあって非常に楽しい作品です。客席の後ろから夢奈瑠音さん、風間さん、天紫さんが降りてきて、舞台で3人で歌う…とか、なんと素晴らしい。生で見たかった。

 最後は風間さんのきれいな側転も見られます。

2015年月組『A-EN』ARI VERSION(バウ・千秋楽)

 メガネかけてるのってそんなにダメですかね?と、両『A-EN』には言いたくなるメガネっ子です(子ではない)。

 暁千星さんと海乃美月さんの輝きがまぶしい。美園さくらさんのぶっ飛んだ役もすごく合っています。そして、ああ蓮つかささん…このダメ彼氏もとてもうまかった。

 蓮さんといえば、二幕の「黒い鷲」のシーンの少年が大好きです。初めて見たとき、このシーンの蓮さんの歌と暁さんのダンスにすごく感動しました。蓮さんはどんな役もできるジェンヌさんだけれど、今もこのまっすぐな少年らしさがある気がする。

 それにしても、『A-EN』ってすごくいい公演ですよね。準備は大変そうだけれど、お芝居とショーの二本立てで、ほぼ同じ構成の別バージョンを2チームがやる…という、これ以上ない若手育成企画。こんなバウワークショップをまた見たいです。最後にARTHURチーム全員も加わって、両チームそろって大千秋楽というのがまた最高でした。

夢の音楽会#3「彩乃かなみ風間柚乃」、#6「特別編Ⅱ」

 先日見た春野寿美礼さん・永久輝せあさんの「夢の音楽会」#7が素晴らしかったので(感想)、大好きな彩乃かなみさん・風間柚乃さん回もまた見たくなって(感想)。

 「ミー&マイガール」も『マジシャンの憂鬱』のデュエットも本当に素敵なんです。彩乃さん、風間さんの声が大好き。歌声も、話しているときの穏やかな声も。トークの内容も雰囲気も本当に癒やされて、何回見たかわかりません。また見てしまった(これからも見るだろう)。

 

 明日は『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色』の宝塚友の会先行販売日。私は東京のみの予定ですが、皆さんいい席が当たりますように。

 

月組集合日の楽しみと悲しみ

 昨日は月組の集合日だったんですね。
『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色』の配役と退団者が発表されました。

 

 『フリューゲル』は、個人的にドイツものが好きなので楽しみにしています。あと、齋藤吉正さんの作品は、ジェンヌさん一人ひとりに合った役が多く、こういうシーンが見たかった!というのをちゃんと入れてくれる印象があります。娯楽に徹したものが多いのも好き(あくが強いのもありますが)。

  • 月組『Misty Station-霧の終着駅-』『愛聖女-Sainte♡d’Amour-』
  • 花組『風の次郎吉-大江戸夜飛翔-』
  • 星組『LOVE & DREAM』『桜華に舞え』

などなど。なので今回も楽しみだな~と思っていたら、発表されたキャストも名前のある役がいっぱいあって今からワクワクしています。

 まあ、名前だけだとどんな役なのかほとんどわかりませんが、Twitterでどなたかが名字や役職名を元にどういうグループがあるのかを予想していて、なるほど!と思いました。

 

 そして…今回で蓮つかささん、蘭尚樹さん、水城あおいさんが退団されるんですね。寂しくなります。

 私は月組の『応天の門』『Deep Sea』で久しぶりに宝塚を生で観劇してとても感動し、これからは劇場へ行こう、月組の皆さんを応援しようと思ったところでした(さっそく取った『DEATH TAKES A HOLIDAY』のチケットが飛んだのが悔やまれます)。

 お三方の退団はとても寂しいですが、今からでも皆さんのこれまでの出演作を見直したり、また『フリューゲル/万華鏡百景色』には必ず行きたいと思います。

 まずは、月組の皆さんが充実したお稽古期間を過ごされ、この公演が無事に幕を開けることを祈っています。

 

春野寿美礼さん・永久輝せあさんの「夢の音楽会」#7

 スカイ・ステージ「夢の音楽会」#7を見ました。

 現役の宝塚スターが憧れのOGさんと一緒に歌ったりトークしたりする「夢の音楽会」。第7回は花組の永久輝せあさんと元花組トップスター春野寿美礼さんです。以下、歌などネタバレになるかもしれないので、これまでのラインナップを挟みますね。どの回も素晴らしかった。

  • 夢の音楽会#1「安蘭けい・和希そら」
  • 夢の音楽会#2「柚希礼音・暁千星」
  • 夢の音楽会#3「彩乃かなみ風間柚乃
  • 夢の音楽会#4「姿月あさと・桜木みなと」
  • 夢の音楽会#5「特別編Ⅰ」(#1・#2の総集編)
  • 夢の音楽会#6「特別編Ⅱ」(#3・#4の総集編)← 感想
  • 夢の音楽会#7「春野寿美礼・永久輝せあ」

春野寿美礼さん

 春野寿美礼さんといえば、私にとって宝塚の帝王です(私だけじゃないと思うけども)。男役も何もかも超越して、「宝塚のトップスター」そのもののような存在。…といっても、個人的に2000年代は宝塚から離れていて、トップスター時代を見ることはできなかったのですが。その後スカステなどでまた宝塚を見るようになって、最初に好きになった「知らない時代のトップさん」が春野さんでした。

 『エリザベート』『マラケシュ・紅の墓標』『ファントム』『明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴』などなど大好き。あと春野さんのコンサート『I GOT MUSIC』は、宝塚のコンサートというものを見たことがなかった私には、とても新鮮でとびきり面白かった。音楽が多彩で構成も秀逸、何より春野さんの声と存在感の華やかさ・大きさに圧倒されました。宝塚にも音楽にも、宇宙にも愛されているような、そんなスケールの大きさを感じます。

 TCAスペシャル2007『アロー! レビュー!』で春野さんが歌った『ファントム』の「Where in The World」をスカステで初めて聴いたとき、声が宇宙から響いてくるような気さえして、しばらく春野さんの歌声が一日中頭に鳴り響いている頃がありました。

 今回、春野さんのあの宇宙から降り注ぐような声をまた聴けて嬉しかったです。

永久輝せあさん

 昔、真彩希帆さんが大好きで雪組をよく見ていました。なので永久輝さんは今でも若手のイメージを感じてしまうのですが、今や押しも押されぬ花組のスターさんですね。

 個人的に雪組時代の永久輝さんといえば、『PR×PRince』の鋭い視線、『Music Revolution!』カノンの端正なダンス、『New Wave! -雪-』の(雪組最後の月城かなとさんと組んで)シャキシャキ踊る女役、そしていつも丁寧に歌う歌。何年か前にスカステで、出演作をご本人が振り返る番組があったのですが、その時の話しぶりから、なんとストイックな人だろうか!と驚いたのを今も覚えています。

 春野さんが言っていた『ドン・ジュアン』のラファエルは、私もすごく印象に残っています。独占欲の高じた少し怖い役。年末の全国ツアー公演『激情』もきっとすごくハマるのではないかと楽しみです。花組に行ってからはダンスにも歌にも磨きがかかって、役の幅も広がり(個人的に『元禄バロックロック』のクラノスケが好き)、もうすぐ始まる『鴛鴦歌合戦』のお殿様役はどんな感じになるんでしょうね。

デュエット

 今回お二人が歌ったのはこちらの2曲。

  • エリザベート』より「闇が広がる」
  • 『TAKARAZUKA舞夢!』より「世界の終わりの夜に」

 まさに夢を叶える選曲をありがとう!の気持ちです。すごく聴き応えがありました。

 

 「闇が広がる」はすごい緊張感。春野さんは、今は女性らしい柔らかい雰囲気なのに、歌声が強くて華やかで、やっぱりすごいな…と。永久輝さんもまっすぐで繊細で、すごくルドルフが似合いそう。と思っていたら、歌のあと春野さんが、ルドルフの心境と今の永久輝さんの心境がぴったり合ってるんじゃないか?と言っていた。

 このとき、私がパッと浮かんだのは「僕は今 不安で壊れそうだ」の歌詞だったのですが(私のルドルフのイメージ)、永久輝さんは「今こそ起ち上がる時」と言っていて、ああこれが今の永久輝さんなのか…とちょっと感動。頼もしい。

 「見過ごすのか 起ち上がれよ」の春野さんがゾクゾクする。そのときの永久輝さんの不安のような決意のような表情(カメラワークが確信犯)。そして春野さんの決定的な「王座に坐るんだ」で手を差し伸べるところ。お芝居とはまた違うドラマチックさがありました。楽曲を表現するというのは面白いなと。

 

 「世界の終わりの夜に」は、またとんでもなく難しそうな歌です。初めて『TAKARAZUKA舞夢!』(映像)で春野さんのこの歌を聴いたとき、あまりに神がかっていて(ゼウスの役だったけども)、もう心わしづかみ。聖と俗の祭典みたいなショーを見ていたら、宇宙規模の孤独が現れた…みたいな。

 春野さん言わく、この歌は音域が広く、出だしが低く、難しい。歌うときは、(演出の藤井大介さんによる)歌詞、YOSHIKIさんが作った音楽、きっとこだわった楽器の音色…そういうのを一つ一つ自分なりに噛みしめて大切に歌う…と。

 『TAKARAZUKA舞夢!』の頃の男役の低さとは違う、柔らかい女性の声のまま低い今の春野さんの歌声に感動しました。深い声。私にはやっぱり宇宙から響いてくるような気がする…。永久輝さんも、春野さんが褒めていたとおりしっかり声が出ていて、今回初めて付いたハモリ部分もとても美しかった。

 そういえば永久輝さんが、この歌は自分には難しいかなと思ったけれど、春野さんが歌うのを聴きたくて…という選曲理由が正直でかわいかったです笑。

 

 歌って、いろんな歌い方、伝え方があって面白いですね。春野さんの歌は、個人的にお芝居やドラマというより詩に近いイメージ。お芝居の歌も、一曲一曲が完成品のような。おまけに、仮に歌から歌詞を抜いても、同じ世界観を声・音だけで表せそうな表現力。歌詞に感情を乗せすぎない方が言葉が伝わってくるときがある…と改めて思わせられます。

 歌の終わり近く、「孤独にただ一人 ふるえて 叫ぶだけ」と歌っている永久輝さんを春野さんが見つめていて、もうなんだか地上の悩める人間を宇宙から神が包みこむような印象さえありました。永久輝さんのこれからを、私も応援しています。

 

 「夢の音楽会」、本当にいい番組ですね。永久輝さんが「次回もお楽しみに」と言っていた!ので、これからも続きそうなのが嬉しいです。いろんなジェンヌさんの「夢の音楽会」を見るのを楽しみにしています。

 第7回は、今月もう何回か放送があるので、まだの方はぜひ。

www.tca-pictures.net

 

月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』千秋楽映像

 タカラヅカニュースで月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』千秋楽の模様を見ました。すごく充実した空気を感じられて、いい公演だったんだろうなと思いました。

 先日の突撃レポートで話題に出た死神の仮面も映っていて、気になっていたのでスッキリ。なるほど、あれでは目がどこにあるかわからないかも。でもあの仮面があるから最後のシーンが成り立つんですね。

 千秋楽映像を見て、いろんな人に見せ場がある作品なんだなと思いました。小規模な公演のいいところですよね。それに舞台セットがよく動く! 小道具も、死神が手をかざすと薔薇が枯れるとか、どうなってるんでしょう?

 ブルーレイの発売が待ち遠しいです。それまでは、初日映像と千秋楽映像から全体像を想像することにします。ル・サンク特別編集『DEATH TAKES A HOLIDAY』も8月8日発売予定だそうなので、それも楽しみです。

 

 月組版を見るまでは取っておこうと思っていたオフ・ブロードウェイ版の音楽を、今日やっと聴いてみました。シナリオのペーパーバックもAmazonで買えたので、今日はオフ・ブロードウェイ版の音楽を聴きながらシナリオを読む…という初めての試みをしてみたところ、非常に楽しかったです!

 前にブログでも書いたのですが、私は宝塚との出会いが実況CDだったので、見たことない舞台を音楽と言葉から想像するという楽しみを久しぶりに思い出しました。公演中止で唯一のチケットが飛んだときはすごく落ち込みましたが、観に行けていたらこれをすることはなかったと思います。このイレギュラーな形で楽しむことになった『DEATH TAKES A HOLIDAY』、きっと忘れません。ブルーレイで答え合わせ?をするのもとても楽しみ。

 

 それにしても、きれいな音楽ですね。『グランドホテル』のようなキャッチーな楽曲というよりは、オペラのような音の連続というのでしょうか。昔、初めてワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』や『タンホイザー』を聴いたとき、こんな甘美な音の世界があるのか!と驚いたのですが、なぜかそれを思い出しました。

 ちなみに私がトリスタンとイゾルデを知ったのは初演月組『ル・ポァゾン 愛の媚薬』です笑。その後ワーグナーを聴いてみて、本当に媚薬みたいな音楽があることにびっくりしました。『トリスタンとイゾルデ』も愛と死がテーマなので、『DEATH TAKES A HOLIDAY』も通じるところがあるのかな~と思ったり(まだ見たこともないのに…)。

 

 オフ・ブロードウェイ版を聴いていて、こういう音楽を、声の好きな歌い手が歌うのを聴くのって、すごい喜びなのでは?と、ますます月組版を聴いてみたくなりました。この死神を月城かなとさんはどう歌うんだろう?海乃美月さんとどういうデュエットになるんだろう?とか、想像していると興味が尽きません。

 そして私は風間柚乃さんの声が大大大好きなので、風間さんの歌も本当に楽しみです。佳城葵さんとのデュエット?やお芝居もぜひ見たい。娘役好きとしては、白雪さち花さん、白河りりさん、きよら羽龍さん、皆々さんの歌がとても楽しみだし、蓮つかささんや夢奈瑠音さんに見せ場があるのもすごく楽しみです。噂では、瑠皇りあさんと菜々野ありさんが一緒に歌うんですよね? あー楽しみ。

 ということで、公演は終わってしまいましたが、私の『DEATH TAKES A HOLIDAY』熱はまだまだ続きそうです。

 

月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』千秋楽に思いを馳せる

 今日は月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』の千秋楽でした。おめでとうございます!

 公演中止で初日が一週間遅れるという波乱の幕開けでしたが、その後は今日まで全公演が行われたようで本当によかったです。キャストの皆さんをはじめ公演関係者の皆さん、本当におつかれさまでした。

 私は唯一のチケットが公演中止で飛んでしまい、ライブ配信も仕事で見られず、とても残念な思いをしました。でも、先日届いた公演プログラムを見ると、なんとブルーレイが発売される!(ル・サンクも!)ということなので、それを楽しみに待ちたいと思います。

 今日は、寂しかった公演期間中も私を楽しませてくれた、スカイ・ステージの『DEATH TAKES A HOLIDAY』関連番組のお話を。もうぼちぼち千秋楽を見た方の感想も上がる頃なのに周回遅れですが…。

タカラヅカニュース初日映像

 初日映像だけに、見たさが募る秀逸なダイジェストでした。明日か明後日の千秋楽映像は後半も映ると思うので、そちらも楽しみです。

  • みんなが車に乗ってる! 風間柚乃さんのひげ!?
  • 白河りりさんときよら羽龍さんが中央で歌ってる(歓喜)!
  • 蓮つかささんがいい味。ミーマイのジェラルドみたいな雰囲気?
  • 海乃美月さんが美しい!(やっぱり声がいつもと違う?)
  • 彩みちるさんと英真なおきさんが何だかお似合いだ!
  • 佳城葵さん、絶対面白いやつ!
  • 月城かなとさんの白い軍服姿が良き!
  • 風間さんのガウン! 月城さんのパジャマ!
  • 衣装も舞台セットも豪華!
  • タップシーンの娘役さん衣装が『Heat on Beat!』プロローグに似てる?
  • 白雪さち花さんの座り方がめっちゃ貴族! 脚が美しい…
  • グラスのお盆を持ってるのは瑠皇りあさんだろうか? かっこいい!
  • これが場面をかっさらっていくと噂の夢奈瑠音さん!
  • 月城さんと海乃さんのいいところで終わってしまう… 先が見たい!

 とても楽しくて何回も見た初日映像。でも実は、白雪さんがご挨拶で公演中止期間のお詫びを言っているとき、これを劇場で聞いている人はみんな公演を見られた人なんだな…と一瞬思ってしまいました。ものわかりのよさそうな?ブログを書いているのに、なかなか割り切れないものですね。

 でも、白雪さんは大好きだし、後ろに立っていた英真さんがあまりに素敵なおじいちゃんで、笑顔が柔和で上品で、何だか心のわだかまりが溶けていくような思いがしました。

タカラヅカニュース突撃レポート

 終演直後の熱気あふれる様子がいつも楽しい突撃レポート。そういえば今日のタカニュで春海ゆうさんが、突撃レポートは幕が下りて本当にすぐ始まるんだと話していて、ほ~っと思いました。このデスホリ回もそんな感じだったんでしょうかね?

  • 観客の反応を新鮮に受け止めつつ、「台本に忠実に…」と言う月城さんがめっちゃ月組
  • 舞台セットの話をする風間さんの仕草が愛嬌あるイケオジ。指のさし方がいい
  • 仮面って何? 月城さんと風間さんの話から想像した死神の仮面の鼻?をブルーレイで答え合わせするのが楽しみ
  • 音がポンポン飛ぶ歌?音符で楽しんでるような歌!
  • 稽古場風景の時から海乃さんの声がいつもと違う気がしてたら、今回グラツィアの声というものを一から考えて取り組んでみた、と言っていた。聴きたい!
  • 生オケ! ああー! これだけはやっぱり生で聴きたかった!
  • 序曲では映像のナレーションを風間さんが!? 楽しみ!
  • 司会の桃歌雪さんのメイド姿! かわいい!けどスカート短くない?と思ったら、プログラムを見るとそういう役なのね!

 これほど舞台は生ものだと感じたことはない、みんなが一瞬一瞬を舞台の上で生きている、と月城さんが言うほどの公演。きっと充実してたんだなと伝わってきました。

NOW ON STAGE #663

 ナウオンは、本当は舞台を観てから見たかったんです。でも、皆さんのお話はとても興味深く、ブルーレイを見るのがまた楽しみになりました。

  • まずは、6人合同のナウオン! パーティションなし!
  • ポスターは「湖」がポイント?(『ダル・レークの恋』を思い出す…)
  • 生オーケストラ! 新曲がある!?
  • 豪華な舞台セット! 盆を作った!?

 皆さんが割と「挑戦」と言っていたのも印象的です。

  • 彩さん:こんな高齢の役は初めて。人物によって色んな愛の形、死との距離感がある。ダリオ(英真さん)との、残された時間を意識しつつの関係
  • 蓮さん:音域が広いなど歌の挑戦も多い。コメディー担当。グラツィア、デイジー(きよらさん)とのすれ違いの愛
  • 夢奈さん:4分半の歌! 意外に「死」の近くにいるという面白い役どころ。アリス(白河さん)との、大切な人を失った者同士の愛
  • 風間さん:一家の要となる役どころに挑戦の毎日。舞台ではきっと、風間さんではなく「お父さん」としててんやわんやできたんだろうな…と思いを馳せます。あと個人的にフィデレ(佳城さん)と風間さんが歌うというフーガ調の歌が楽しみ
  • 海乃さん:世間離れした令嬢の役。いつもと違うポジションで声を出している。本当に声と歌に挑戦した公演だったんだろうなと思いました
  • 月城さん:死神が、死・命・愛を知っていく。感情が入ってくると体が重くなる感覚があり、演じるという仕事をする上でも気づきが多かったとのこと

 ほかにも見どころがいっぱいありそうなこの公演。あとは、ブルーレイで見るのを楽しみにしたいと思います。

 

 今頃『DEATH TAKES A HOLIDAY』チームの皆さんは、全公演を終えてホッとしている頃でしょうか。ハードな公演期間、本当におつかれさまでした!